2011年12月24日
コラム 古い提言・論文
「クリスマス」になると、思い出す曲があります。
1984年、アフリカの飢餓問題を何とかしたいと、スティング、ボノなど、有名な音楽家が作った曲です。
世界中で大ヒットし、当時14才の私も、兄と2人でお金を出し合って、生まれて初めてレコードを買いました。
曲名は、”Do They Know It’s Crismas ?”。
http://www.youtube.com/watch?v=w5cX_ncZLls
問題は、この曲とTPPの関係です。キーワードは「飢餓」。
今、日本は、人口では世界の2%にすぎませんが、世界の食料マーケットに出回る食料の10%分を買っています。そのせいで、食べ物が手に入らず、飢えに苦しむ人が増えています。世界の飢餓人口は約10億人、うち8割が5歳以下の子どもです。
『世界を100人の村に例えたら』という絵本がありますが、あれでいえば、「2人の村人が、村の食料を10人分買い占めてしまった。そのせいで、14人の村人(多くは子どもたち)が、飢えに苦しんでいる」のです。これが世界で日本が果たしている”役割”です。
もしTPPに参加すれば、日本の食料自給率は39%から13%に激減。日本は、今まで以上に、世界から食料を買う国になるでしょう。そうなれば、他国、とくに子どもたちが、今以上に飢えに苦しむことになります。
こんな国に日本がなっていいのか?TPPで問われる日本のあり方です。