北陸信越キャラバン回顧録
北陸信越キャラバン回顧録
戦前の不屈の女性革命家・原菊枝をご存知でしょうか?
1905年、新潟県五泉市で生まれ、有名な農民の木崎争議で重要な役割を果たし、1928年、23歳で日本共産党に入党。
3・15事件で逮捕・投獄され、拷問や虐待を受けますが、不屈の獄中闘争を戦い抜き、出獄後に『女子党員獄中記』を著した戦前の党の大先輩です。
党の『100年史』は、戦前の絶対主義的天皇制のもとで女性は徹底した無権利と差別の対象とされていたこと、日本共産党が創立当初から女性差別に反対し、女性選挙権の獲得を掲げ、女性が入党し活動していたただ一つの政党であったことを詳しく記述しています。
また、当時のマスコミが、そうした党について「特異なる赤魔の活動」(『読売』)と報じ、検挙された女性たちを「赤色女性群」と侮蔑していたことも紹介しています。
原菊枝は、そうした時代に日本共産党に入党し、反戦平和のために命がけで闘い抜いたのです。
『獄中記』で圧巻なのは、きわめて意思疎通が困難な中、周到に準備を重ねたうえで、ロシア革命記念日の早朝、獄中の同志たちと「赤旗の歌」を大合唱し、「帝国主義戦争絶対反対!」と叫びあったシーンです(89p)。直後の文章には「この日の朝飯のうまいこと」という一文も。
これほど剛毅かつ痛快な獄中闘争を私は知りません。
キャラバンの最終日に、新潟市東区にある原菊枝の顕彰碑を訪れました。
碑には、「未来は我等のもの 何ものをも恐れ 何に屈することあらんや」という言葉が刻まれていました。
いま、日本共産党に対して、古い政治に固執する勢力から激しい攻撃が行われています。国民を苦しめる悪政をおおもとから変える革命政党だからこその攻撃です。
どんなに攻撃を受けても、「未来は我等のもの」。今こそ、「何に屈することあらんや」という原菊枝の志を引き継いで全力で頑張ろう!この決意を新たにしています。
作成者 : fujinoyasufumi