2013年12月28日
活動日誌
今日は、カジノについて考えてみたいと思います。
2013年12月5日、自民・公明・民主・維新・みんな・生活の党などでつくっている「国際観光産業振興議員連盟」が、カジノを合法化する『特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案』(通称『IR推進法案』)を国会に共同提出しました。
現在、継続審議中。
同議連は、来年の通常国会での成立をねらっています。
カジノについては、刑法の賭博罪との関係、暴力団などのマネーロンダリングとの関係、ギャンブル依存症との関係など、さまざまな論点があります。
今回は、推進派が「錦の御旗」にしている”観光産業の振興”との関係で考えてみたいと思います。
なぜ日本でカジノの合法化が必要なのか?
上記「議連」の幹事長をつとめる岩屋毅・衆院議員(自民)はこう述べています。
「成長戦略の1つである観光戦略の一環としてとり組んでいる」、「IR誘致を考え始めたきっかけは、日本が観光小国ということだ」(『金融財政事情』2014年1月6日)。
つまりは観光振興。
”カジノだけでなく、ホテルやレストラン、映画館などさまざまな施設と一体的・統合的に運営されるから、観光業や地域振興につながる”・・・これが彼らの主張です。
推進派は、「カジノ」という言葉のダークなイメージを避けるために、「IR」「IR」とうるさく言います。
この「IR]というのは、”Integrated Resort”(統合型リゾート)の略なのです。
これだけ聞くと、「何となくそうかな~」と思うかもしれません。
しかし、「カジノ版IR」は、単なる「統合型リゾート」ではありません。
あくまでも、”稼ぎ頭”であるカジノ部門のために、全ての部門が”統合”されてしまう点に大きな特徴があるのです。