金融の勉強会に参加。アベノミクスの1年を分析。製造業などの産業のあり方も論議しました
今日は、金融の専門家・研究者の方々の勉強会に参加しました。
テーマは、アベノミクスの1年と製造業の現状。
大変勉強になりました。
まず、1年目を迎えるアベノミクスについて分析しました。
日銀による”超”金融緩和が、実体経済には波及していないことがさまざまな指標で確認されました。
むしろ、副作用と危険性(物価の上昇、国債金利への影響など)を懸念する声が相次ぎました。
アベノミクスの今後のねらいである、雇用の規制緩和、大企業優遇の「特区」などについても、さまざまな指摘がありました。
1つだけ紹介すると、アベノミクスの「成長戦略」の「数値目標」の中に、「開業率」を現行の4.5%から10%に倍増させるというものがあります。
ある方は、「開業率がそのままでも、閉業率(廃業率)が倍になれば目標は達成される。危険だ」と指摘。
なるほど注意が必要だ、と思いました。
というのも、つい先日発表された『金融・資本市場活性化に向けての提言』(12月13日)でも、「新陳代謝や再編」、「選択と集中」という言葉ばかり。
「新陳代謝」の名のもとに、廃業・閉業が強いられては貯まりません!
後半は、ここ数年の製造業の状況と課題がテーマ。
3年連続の貿易収支の”赤字”の背後に何があるのか?
中国やアメリカ、EUなどの動きと合わせて検討しました。
鉄鋼産業や工作機械工業などで、国内向け出荷が減る一方で、輸出比率が大幅に増えています。
内需の冷え込みが明らかです。
他方、電気・電子産業では、生産額、貿易収支ともにここ10年で大きく落ち込んでいます。
内需だけでなく、外需でも、落ち込みが激しいのは、新興国をはじめ景気が悪化しているためです。
製造業の中でも、とりまく環境や課題が違うことを実感しました。
当然、政策的な対応や対策も違ってきます。
グローバル化する中で、製造業はどうあるべきか(非製造業も関わりますが)、いろいろと示唆をいただきました!
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