2013年11月27日
古い提言・論文 活動日誌
「秘密保護法案」 は、官僚組織を肥大化させるだけではありません。
「秘密」は”ビジネス”のタネにもなるのです。
2001年9月11日の同時多発テロ以降、アメリカではテロ対策が抜本的に強化されました。
そのもとで、「秘密」にかかわる諜報・防諜予算が顕著な伸びを見せています。
例えば、2001年以後、米政府が「諜報対策」にかけた予算は5000億ドル。日本円で50兆円を超えています。
2013年単年度の「諜報」にかかわる予算は520億ドル(約5兆2000億円)。
これだけで、日本の防衛予算全部(約4兆8000億円)を上回るとんでもないおカネです。
このもとで、「原子力ムラ」ならぬ「インテリジェンス・ムラ」がアメリカで肥大化したのです。
この「インテリジェンス・ムラ」を詳しく紹介した本が、『トップシークレット・アメリカ―最高機密に覆われる国』(草思社、↓)。
著者は、ピューリツァー賞を2度受賞したデイナ・プリースト氏と軍事専門家のウィリアム・アーキン氏。
以下、少し長くなりますが、その中身を紹介したいと思います。