8/11 能登半島地震から7カ月 珠洲市三崎町細屋で被害調査
能登半島地震から7ヶ月。珠洲市三崎町細屋。
今もビニールハウスで暮らす家族。4歳から高校生まで5人の子どもと夫婦、祖母の9人。
かろうじて残った6畳ほどの部屋に壁をつけて使っているが、家財道具の多くはビニールハウスの中。ハウスの中にダンボールベッドもあった。
料理の煮炊きにビニールハウス内のガスコンロを使っており、私たちが携帯ガスボンベを持っていくと大変喜ばれた。
子どもの一人がコロナに感染した時は暑い中、一人ハウスの外にテントを張って過ごしたという。
寒かった時期に暖をとる手段はドラム缶。ガレキを燃やしたとのこと。いまの時期、猛暑で日影ができるのは壊れた納屋だけなので、あえて解体せず、涼をとる場所にしているとのこと。レトルトなど偏った食事で免疫力が下がった子も。
メロンを作っているが、ため池や用水路が壊れていて農業用水が使えないので、割高の上水道を使っている。水道代が心配とのことでした。
市に公費解体を申し込んだが時間がかかり過ぎてどうしようもないので、ボランティアの力も借りて自費解体した。家を再建したいが坪単価が上がっているのでどれだけかかるかも心配。行政の人が来ることはないとのこと。
前は珠洲市の道の駅に移動式の歯医者が来てくれていた。しかしそれがなくなった。隣り町の歯医者まで45分。しかも予約で一杯。困っている。市に相談したが、「珠洲市で一軒の歯医者が診察を再開したから、道の駅の歯医者はやめました」との返事。食糧支援など他の支援にも共通する支援打ち切りのための行政側の論理。許せません。
珠洲市は水がまだ十分に出ないため、美容院もカットだけなどのところが多く、震災後一度も行っておらず、子どもたちの髪は親たちが切っているとのことでした。
作成者 : fujinoyasufumi