自衛隊に36年務めた海上自衛官OBの方からお話をお聞きしました。「集団的自衛権はダメ」。思いを胸に刻んで頑張ります!
2016年9月23日 活動日誌
安保法制=戦争法にもとづく南スーダンへの自衛隊派遣について、自衛官やご家族の皆さんにも不安の声が広がっています。
今日、私は、長崎県の佐世保市にうかがい、海上自衛隊OBの西川末則さんからお話をお聞きしました。真島省三・衆院議員、山下千秋・佐世保市議、石川悟・地区委員長も同席いただきました。
西川さんは、護衛艦「くらま」や「はるな」で魚雷員をつとめるなど、36年間にわたって自衛官としての任務を果たしてきた方です。
しかし、集団的自衛権の行使を可能にする安保法制は許せないという立場から、昨年9月、フェイスブック上で、実名で安保法制に反対の意思表示をしたのです。大きな注目を集め、地元紙や「しんぶん赤旗」日曜版などにも登場しました。
今回、真島さんからご紹介いただいて、西川さんから直接その思いをお聞きすることができました。
「自衛官の家族は本当に不安に思っている。でも口にはできない。本当なら政治家が家族の思いを代弁しないといけない。」
「安倍総理は危険になったら、現場の判断で撤退するというが、出来るわけがない。」
「自衛官はいざとなれば、命をかける覚悟をしている。しかし、集団的自衛権は違う。海外に出て行って、敵じゃない人を殺さないといけなくなる可能性がある。」
「憲法9条のもとでの70年間で、これまで日本には敵国がいなかったんだよ。それなのに自衛隊の派遣で敵国をつくることになる。縁もゆかりもない人に銃を向けることになる。」
「集団的自衛権はダメです。廃案にしたい。廃案にするために共産党さんに頑張ってほしい。」
日本にとっての「敵」じゃないのに、「派遣によって敵をつくる」という西川さんの言葉にあらためてハッとさせられました。
他にも多くの経験をお聞きしました。「国防」に対する思いも感じました。若い自衛官の皆さんへの思いも強く感じました。
「現役の自衛官や家族は、声を上げられない。私はその声を代弁しようと思っとるとですよ。」
そう語る西川さんに気負いが感じられなかったのが印象的でした。淡々とやるべきことをやっているという雰囲気でお話される姿に大変感銘を受けました。
自衛隊で長年任務についていた方とこれだけ長い時間お話したのは初めての経験でした。自衛隊員の皆さんやご家族がどんな思いなのか、その一端を感じることができたと思います。
最後に、西川さんから「頑張ってください!」と言われて握手しました。今日のお話と握手の感触を忘れずに、これから活動していきたいと思います。
お話を聞かせていただいた西川さん、そして、懇談の機会を設けてくださった真島さん、山下さん、石川さんに心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
作成者 : fujinoyasufumi