石川県能登町笹川地区
今日は石川県能登町の笹川地区へ。地元の方3人からお話をお聞きしました。
ある方は、元日午前中は家族で笹川の家にいましが、午後は野々市市にいたとのこと。
しかし、戻ってみると家の裏山で土砂崩れが起き、一階のガラスが全部割れ、家屋の傾き、敷地の隆起など大きな被害が出ていました。
「2ヶ月はショックで何も考えられなかった。ようやく最近どうするか考えられるようになった」という言葉が胸に刺さりました。
「今一番心配なのは余震や梅雨による二次被害」とのこと。実際、私もそのお宅の裏に立ちましたが、家から2mも離れていない所に低いながら見上げる角度の裏山があり土砂崩れで落ちた大きな岩がいくつもありました。
怖いのはまだ落ちてきていない岩が山肌に複数見えたこと。山を覆っていたコンクリート法面も3分の1ほど剥がれ落ち、かろうじてガードレールのようなものでせき止められていましたが、残りの3分の2は残っており、しかもそのコンクリの端は浮き上がっていました。まさにいつ崩れてもおかしくない状態。余震や雨による二次被害は十分ありうると肌で感じました。
その方からは「次に裏山が崩れたらひとたまりもない」「自分では直せない。自己負担かかるのか不安」などの声が寄せられました。
奥能登は平野が少なく、「いい土地があればまずは田んぼにする。だから家は山にへばりつくように建っている」という所がたくさんあります。こうした所で暮らす人たちにとって二次被害は命に関わる問題です。政府にも早急の対策を求めたいと思います。
作成者 : fujinoyasufumi