安倍政権はインフラ輸出を「成長戦略」に掲げています。その柱が原発輸出でしたが、今や原発輸出は全て頓挫しています。
そこで、安倍政権が原発に代わるインフラ輸出の「切り札」と位置づけているのが、新幹線のインフラ輸出です。
今回調査した山口県下松市の日立笠戸事業所は、日立の新幹線製造の最大の拠点工場。
「事業所」と言うと小さく聞こえますが、敷地面積52万㎡、東京ドーム11個分の巨大工場。
新幹線の車両が並ぶ工場の壁に掛けられた横断幕には「世界一のマザー工場になろう!」と大書していました。まさに安倍政権の成長戦略を支える製造拠点。
その笠戸事業所で、多くの外国人技能実習生が使い捨てにされていたのです。
これが安倍総理の言う成長戦略なのでしょうか。
解雇理由とされた実習計画以外の単純作業をやらせていたのは日立。
実習生には何の落ち度もありません。それなのに、日立は転職や待機などの措置もとらず、冷たく解雇しました。
10人以上の実習生が集まってくれて、様々な話を聞きました。
みんな20代の若者たち。
「世界の日立で技能を学びたい」と夢を持って来日したのに、待っていたのは全く逆の生活でした。
ある若者の言葉が忘れられません。
「プライムミニスター・シンゾーアベに伝えて下さい。会社にルールを守らせて下さい。」